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沖縄キャンプ5日目リポート 鼓舞する原崎政人ヘッドコーチ
原崎政人ヘッドコーチにとって、長崎の赴任は初めてづくしだ。
青森県出身の45歳。現役時代を含め、長崎はもちろん、九州のチームに初めて所属する。
今回の就任にあたり、長崎到着時の第一声は「着いた!」
1993年にベルマーレ平塚の前身のフジタ(現・湘南ベルマーレ)にミッドフィルダーとして加入。
98年の在籍時まで40試合に出場して4得点。
99年に大宮アルディージャに移籍すると、さらにピッチで躍動する。
同年J2リーグ30試合に出場して4得点すると、2000年は39試合出場で9得点。
翌年は、キャリアハイとなる43試合に出場。
03年までの大宮在籍5年間で178試合18得点と、
04年にJ2リーグ2位でJ1昇格を決めるチームの礎を築いた。
04年に移籍先のベガルタ仙台で、現役選手にピリオドを打つと、
05年に大宮のU-12コーチに就任して指導者の道を進む。
12年に、手倉森誠体制5年目の仙台のコーチに就任。
15年までコーチ、16年にアカデミーコーチ、17年にユース監督を務めた。
なお、仙台で12、13年に手倉森監督とコーチの関係だった。
18、19年は大宮でヘッドコーチを務め、
20年から7年ぶりに同郷の手倉森監督の下で仕事をすることになった。
長崎のヘッドコーチ就任にあたり、
「長崎県民、長崎のファンのために頑張ります。そして、手倉森監督、選手を全力でサポートして、J1昇格を実現させます」
と意気込みを語っている。
1月9日に長崎に降り立つと、1月11日のチーム始動日から、
「長崎をJ1に」、「手倉森監督を支える」という思いを全面に出した指導を開始。
13日の沖縄キャンプ初日から、各練習で選手たちに目を配り、
的確なタイミングに適切な言葉をかける。
それも、練習する黄金森陸上競技場いっぱいに広がる声だから気持ちがいい。
コーチ陣、選手もすぐに打ち解けて、
原崎ヘッドコーチの周りには常に笑顔が絶えない状況だ。
「とてもいいキャンプを過ごせています。チームも、いい雰囲気ですね。自分の仕事は、チームが成し遂げないといけないJ1昇格をさせること。そのために、手倉森監督を支えることです」
食事会場でも、手倉森監督の横に座り、何を考えているのか、どうしたいのかを常にキャッチしている。
コミュニケーションを密に取ることで、より監督が仕事をしやすい状況を作っている。
そして、場を和ます術を持っている。
チーム内では、すでに「原さん」と呼ばれるほど、なじんでいる原崎ヘッドコーチ。
新しいV・ファーレン長崎は、内側から変化している。