長崎はこれまでの歴史の中で、
深い苦しみを味わってきました。
古くは潜伏キリシタンの迫害の時代から、
世界大戦終焉直前の原子爆弾投下まで、
多くの方の苦しみがあって平和の時代を
迎えています。
平穏な日常を味わえる今だからこそ、
弊クラブにはその平和の大切さを
語り伝えていく責任がある、
そしてその輪を広げていく使命があると考えています。
弊クラブの平和祈念活動のコンセプトは
「愛と平和と一生懸命」。
愛する人たちのために
一生懸命プレーすること。
愛する人たちのプレーを一生懸命応援すること。
敵も味方も越えて隣人とともにこの日常を
味わえる平和に感謝して、
語り継いでいきたいと考えています。
V・ファーレン長崎は、被爆地長崎にあるクラブとして、創設時からサッカーを通じて平和な世界へ寄与することを掲げています。
2022年、被爆77年を迎え、被爆者のいない時代が近づいています。
これからの時代に必要なのは、私たち一人ひとりが気軽に平和について考え、行動しながら、日常の中に平和の文化を根付かせていくこと。
V・ファーレン長崎をきっかけに、今自分にできることで一緒に一歩を踏み出しましょう。
平和への想い
クラブ名
「V」には長崎と古くから歴史的つながりのあるポルトガル語・オランダ語の4つの言葉
「勝利(VITORIA)」
「多様性(VARIEDADE)」
「航海(VAREN)」
「平和(VREDE)」
の想いを込めています。その中にもあるように、V・ファーレン長崎は、最後の被爆地長崎をホームタウンとするスポーツクラブとして、プレーや地域連携活動を通して平和の大切さ、また、多様性を大切にし敵味方問わず相手に対するリスペクトの気持ちを大切にし、次世代に平和の尊さをつなげていきます。
クラブグランドスローガン

V・ファーレン長崎は、グランドスローガンに「正々道々 〜ナガサキから、世界へ〜」を掲げています。これは、チームとして堂々と勝負する力強さと、長崎の持つ平和的精神を表現しました。
また、その正々道々と戦う姿を通して、最後の被爆地長崎にあるクラブとして、ナガサキから世界に平和のメッセージを発信していくという想いを込めています。
平和祈念ユニフォーム
V・ファーレン長崎は、長崎県民にとって平和を考える大事な8月9日前後の期間にこの想いを伝えるため、2015年より夏季限定で平和祈念ユニフォームを着用し、Jリーグで戦っています。(※)
※ 2020シーズンは、新型コロナウイルスの影響でJリーグ中断期間が当初より長くなったこともあり、平和祈念ユニフォームの制作を見送り、平和祈念Tシャツを制作しました。
- フィールドプレーヤー
- ゴールキーパー
2022年の平和祈念ユニフォームは、「平和への願いを込めた折り鶴」「V・ファーレン長崎の「V」」、そして「長崎の県花である雲仙ツツジ」をモチーフにしました。植物を組み合わせることで、自然の優しさと力強さを表しています。
被爆77年を迎え、被爆者のいない時代が近づいています。
モチーフを小さめに散りばめ、日常でも着用しやすいデザインにすることで、多くの方がこの平和祈念ユニフォームを通して日常の中で気軽に平和について考えるきっかけになればと思います。
世界情勢が不安定な中、被爆地として長崎から強く平和と安静を願い、共に平和について発信していきましょう。
2018年から引き続き、シーズンユニフォームの背面に入っている「unicef」ロゴを胸部に無償にて掲出しています。
これは、ジャパネットホールディングスと共に公益財団法人日本ユニセフ協会を通して、世界の子どもたちへの教育支援や平和の想いを伝えるため発起した支援プロジェクト『PLAY (PRAY) for PEACE「未来」のために「今」できること』の一環で行っています。
長崎市 平和の文化事業認定制度 第1号
長崎市は2021年より、これまで重点的に取り組んできた「被爆の実相の継承」と「核兵器廃絶の推進」の2つの柱に加え、新たな3つ目の柱として、より多くの人が気軽に平和について考えられるよう、スポーツや芸術などを入口として日常の中に「平和の文化」を根付かせていく「平和の文化の醸成」に取り組むことを掲げています。
「平和の文化の醸成」の事業の1つとして創設した「平和の文化事業認定制度」の第1号として、2021年にクラブが取り組む平和祈念活動が認定されました。
被爆地長崎にあるクラブとして、サッカーという「文化」を通して、幅広い世代に平和へのメッセージを広げていきます。
長崎市 平和の文化事業認定制度とは
長崎市 平和の文化イメージキャラクター就任
「平和の文化」のロゴPRやイメージキャラクターを活用した広報活動を行う目的として、クラブマスコット ヴィヴィくんが長崎市の平和の文化イメージキャラクターに就任しました。
5月29日(日)2022明治安田生命J2リーグ第19節ファジアーノ岡山戦でイメージキャラクター就任式を実施しました。

平和祈念活動内容
平和学習
長崎にあるクラブの使命として、「平和」への想いを発信するにあたり、チーム・クラブスタッフ・ファン・サポーターが一体となって、世界に向けてサッカーだからこそ伝えられる平和へのメッセージを発信していきたいという想いのもと、2022年も平和学習を実施いたします。

7月26日(火)に、共に長崎県のプロスポーツクラブである長崎ヴェルカ(B2所属)と初めて合同で、長崎原爆資料館ホールにて平和学習を行い、両クラブ代表取締役社長の岩下英樹、および両クラブのトップチーム選手・スタッフ約80名が参加しました。
スポーツと平和についてもお話をいただき、参加した選手たちは、自分たちがサッカーを通してできる平和への貢献という視点で考える時間となりました。
学習の後は、国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館において、原爆により亡くなった方や、原爆の影響でその後に亡くなった方への追悼の意を込めて献花を行いました。
千羽鶴寄贈

平和祈念ユニフォームの着用を開始した2015年から毎年、ファン・サポーターの皆さんと共に平和への想いを込めて鶴を折り、千羽鶴として原爆資料館へ寄贈しています。その他その年の平和祈念ユニフォームやホームゲームで実施した平和宣言の原本も共に寄贈しています。
平和祈念ユニフォームの着用を開始した2015年から毎年、ファン・サポーターの皆さんとともに平和への想いを込めて鶴を折り、千羽鶴として原爆資料館へ寄贈。
今年は、初めて長崎ヴェルカと合同で実施。平和祈念ユニフォーム着用開始試合となる7月10日(日)いわてグルージャ盛岡戦で集めた鶴をつなげるワークショップを8月13日(土)平和祈念マッチの試合前に諫早市中央体育館(内村記念アリーナ)で開催しました。
ホームゲームでの取り組み
7月10日(日)明治安田生命J2リーグ第26節いわてグルージャ盛岡戦より、選手たちによる平和宣言を実施します。
宣言の中に各々の平和への想いを織り交ぜながら、長崎から平和への願いを発信いたします。
今年の平和祈念マッチは、長崎で起こったことを改めて学んでいただきながら、スポーツや音楽、ダンスなどを楽しめるこの平和な日常に気付いていただけるような企画を長崎ヴェルカと共に実施。また、対戦相手FC琉球のホームタウンである沖縄県は、今年「沖縄返還50年」を迎え、両クラブで平和のメッセージを発信しました。実施試合情報はこちら
長崎市との取り組み

毎年長崎市で行われる市民の手作りのキャンドルに平和のメッセージを書き入れ、灯す行事「平和の灯」。ファン・サポーターとキャンドル制作、平和のメッセージ書き入れ、展示を実施いたしました。

長崎市から依頼を受け、長崎市の各小学校でキャンドルを制作する際に使用されるキャンドル制作方法説明動画に、ヴィヴィくんと長崎ヴェルカマスコットのLUCAとが出演し撮影を行いました。

7月26日(火)平和学習後に、選手たちが平和への願いを込めて平和の灯キャンドルに平和のメッセージを描きました。
選手たちが想いを込めたキャンドルは、8月13日(土)平和祈念マッチであるFC琉球戦にて、選手入場口に展示。9月24日(土)の平和の灯にも展示されました。

今年は、初めて長崎ヴェルカと合同で実施。7月23日(土)長崎市民会館で、長崎原爆資料館館長 篠﨑 桂子 様、平和の灯実行委員会長 鬼永 武 様、平和の灯実行委員会副会長 一ノ瀬 浩史 様をはじめとする長崎市の関連職員とともにイベントを開催し、両クラブの会員の親子30名を対象にワークショップ形式でキャンドルづくりを実施しました。
ワークショップには、ヴィヴィくんと長崎ヴェルカ クラブマスコット LUCAも参加いたしました。
このキャンドルは上記9月24日(土)に実施された平和の灯に飾られました。

長崎市が進めるプロジェクト。クラブでも被爆樹木・被爆クスノキに関するストーリーを紹介するなど、平和について考えるきっかけづくりを一緒に行います。

毎年長崎市で行われる原爆犠牲者の追悼と恒久平和の実現を訴え、平和祈念像前から爆心地までの行進。クラブマスコット ヴィヴィくんが参加予定です。
その他団体との取り組み

グループ会社 株式会社リージョナルクリエーション長崎が主催した「稲佐山平和祈念音楽祭2022」。
クラブからは代表してヴィヴィくんが参加。長崎ヴェルカチア・クラブマスコットLUCAと共にダンスの披露やイベントブースを盛り上げました。

キッズゲルニカとは、スペインの画家ピカソがドイツ空軍による無差別攻撃を受けたまち「ゲルニカ」の悲惨な状況を描いた絵画「ゲルニカ」にならい、縦3.5m×横7.8mの大きなキャンパスに子供たちが平和のメッセージを込めて描く国際的なアートプロジェクト。
長崎親善人形の会「瓊子の会」(山下昭子会長)ご協力のもと、昨年、長崎日本大学高等学校の皆様とヴィヴィくんが構成を考え下書きした絵に、今年近隣の児童センターの子どもたちと一緒に色塗りを行いました。
(潜入ヴィヴィくん第101回「キッズゲルニカに潜入」は こちら)
高校生平和大使との取り組み

2020年8月29日(土)に高校生平和大使と提携を結びました。
2022シーズンも長崎から世界に平和のメッセージを発信する仲間として共に取り組んでいきます。

8月13日(土)琉球戦で実施した平和祈念マッチのスタジアム場外で高校生平和大使および高校生による1万人署名活動を実施。
観戦に来たファン・サポーターへ呼びかけ、署名を集めました。

高校生平和大使の活動は2022年に25周年を迎えました。
8月10日(水)に行われた高校生平和大使25周年記念集会には、クラブを代表してサッカー夢大使 髙田明が参加。長崎市 田上富久市長や歴代高校生平和大使の方と共にトークセッションにも登壇させていただきました。
また、ヴィヴィくんはこの集会に潜入!歴代の高校生へのインタビューも行いました。ぜひクラブ公式YouTube「潜入ヴィヴィくん」でご覧下さい。
(潜入ヴィヴィくん第102回「高校生平和大使25周年記念集会に潜入」は こちら)
ユニセフ支援活動

2018年1月に、ジャパネットホールディングスと共に公益財団法人日本ユニセフ協会を通して、世界の子どもたちへの教育支援や平和の想いを伝えるため、支援プロジェクト『PLAY (PRAY) for PEACE「未来」のために「今」できること』を発起しました。プロジェクト名には、スポーツをプレイする・遊ぶ(=PLAY)と、支援を通して平和を祈る(=PRAY)という2つの意味を込めています。
平和関連リンク