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<2019沖縄キャンプ9日目>長崎が目指す「アジアへ、世界へ」の牽引者
長崎から日本、アジア、世界へ。
V・ファーレン長崎が掲げるヴィジョンの1ステップを経験しているのが亀川諒史。
2018年シーズンに、柏レイソルでJ1リーグ22試合、JリーグYBCルヴァンカップ2試合、天皇杯2試合に出場。
だけではない。長崎が目指すAFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)出場の経験を持っている。
そして、手倉森誠監督がリオデジャネイロオリンピックのサッカー日本代表監督時の選出メンバーでもある。
その手倉森監督の下、長崎でプロ8年目を迎える。
「熱い人やなっていうのは誰が見ても分かると思います。テグさんが代表監督になってから、ずっと呼んでもらったこともあって感じていることは『選手を一番に考えてくれている』ということです。それに、モチベーションを上げるのが上手な人だなっていうのはオリンピックで感じたことです。2018年、柏でACLを戦いました。長崎も目指していく舞台を肌で感じているのはプラスの部分だと感じています。海外で戦うことは、当たり前のことですが国内で戦う環境とは違います。それを多く経験させてもらったこそ、その難しさも、そして慣れ方もわかっていることが多いです」
クラブでも代表でも世界を知る25歳は、帝京第三高校では翁長聖とチームメイトだった。
「高校のときは先輩、後輩の関係だったので、あまり話はしませんでした。自分がキャプテンだったこともあり、下から話しかけられるタイプでもありませんでしたからね。でも、アイツは2年のときにもう試合に出ていたので、プレースタイルも知っているし、どういう人間かも分かっています。自分が後ろで、アイツが前ってなったら、いい結果が出せると思っています。『長崎の左は!』って言われるくらいのイメージはしています。アイツの生かし方、自分の生かされ方はお互いに分かっていると思います」
柏から長崎へ。長崎らしさをより強固にする逸材だ。
「運動量はプロになってからずっと、意識してやってきました。自分自身、これまで自分がうまい選手だと思ったことは一度もありません。運動量には自信を持っていますし、そこを出さなければ自分がピッチに立っている意味はないと思ってやっています。柏も長崎もJ2に降格して、同じカテゴリーに移籍するというのは自分自身、相当な覚悟を持って出てきましたが決め手は、テグさんです。早い段階で熱い気持ちを伝えてもらいましたし、長崎がこれから描くヴィジョンに対して、少しでも力になりたいと思いました。オリンピックで予選突破してメダルを獲ると掲げて、テグさんを男にできなかったというのもあります」
監督を男にする、長崎を世界へ。亀川のプロ8年目の挑戦が始まる。