Jリーグ

【名倉巧の”今”を綴る】第4回『頂上決戦』

11月22日、水戸戦前日。
約5ヶ月ぶりになごみの練習場へ行った。

試合前日のみんなの練習を見たくて、無理を言って見に行かせてもらった。5ヶ月ぶりのなごみは何も変わってなくて、久しぶりなはずなのになぜか久々感がなくて5ヶ月のブランクを一気に引き戻してくれた。クラブハウスに入るとみんながいて、トレーニングの準備を各自がしていて、俺も準備しようかなって思うくらい嬉しくなった。

当たり前ではあるけど、まだおれのロッカーあるーと思ってホッとした。隣のユウセイが守ってくれてた笑

ロッカーがキツキツでせまくて、夏なんかは練習後汗止まらなくて椅子に一生座って休んで、苦しくて、辛い時期が多かったロッカーでの思い出も今では愛おしくて早くその辛さを感じたいと思うほどここに戻ってきたいと思った。

自分もみんなと同じようにミーティングを受けて、グラウンドへ向かった。ずっと変わらない景色がそこにはあって、みんなが明日の試合にむけて最高の準備をしてる姿をみた。プレッシャーがあるとは思うけどみんな明日の試合が楽しみなんだろうなって見てて思った。

だから絶対大丈夫だ。と練習をみてて感じたし、みんなを頼もしくも思った。練習後に、高木監督が僕に話をする時間をくれたから、ここでみんなと再会できた喜びと、僕の今の現状、診断を受けた時の心境やその時にみんながくれたパワーのおかげで今こうしてここに立てているということ、そして明日の試合を思う存分楽しんでぶちかましてきてほしいということを伝えさせてもらった。

練習が終わった後は、コーチの遼太郎さんとフアンマ、そして高木監督がありがとうと言ってくれた。こちらこそありがとうと言いたい。みんなの支えのおかげで頑張れてる。必ず戻ると再び心の中で誓った。そのあとは僕の相方である山田陸とボールを蹴りリフティングをした。やっぱり1人でボールを蹴るより何百倍も楽しい。

ただ、リフティングが下手になってて悲しくなった。笑
できることから練習をしないといけないと思ったので家でリフティングの練習をしようと思う。試合前日に練習に行けてよかったし、またここに戻ってくる時は、自分がピッチの上で練習している時だと思って、頑張ります。

試合当日。
高木監督が「ミーティング参加して」と言ってくれて試合前のミーティングから入らせてもらって、スタジアムの入場もみんなと一緒に入った。久しぶりの光景に心が震えたし、サポーターの方々が名前をたくさん呼んでくれて嬉しくて仕方なかった。

自分が帰ってくるべき場所はここなんだと改めて強く感じたし、力をくれる皆さんに感謝しかない。スタジアムの雰囲気が過去見たことないくらい圧倒的で誇らしく思った。ここでプレーできるみんなをとても羨ましく思いつつ、めちゃくちゃ頑張れー!と心の中で叫んだ。長崎もここまで大きくなったんだと昔を思い出して1人で嬉しくなった。それも高田社長はじめとするたくさんの人の力があってスタジアムが完成したおかげだと思う。この最高なスタジアムで、期待に応えるために選手は試合に勝つ。これが大事だよなと改めて感じた。

試合は2-1で勝利した。試合を見ている時は涙が溢れてきそうになった。イッキくんのゴール、マテウスのゴール、それ以外にも熱くなるシーンがたくさんあった。いい流れの時もあったし、厳しい時間帯もあったけど、しっかり勝ってくれたみんなを讃えたいし、誇りに思った!本当に最高の瞬間をみんなと一緒に味わえたことが何よりも嬉しくてたまらなかった。必ずこのピッチに帰るんだと思ったし、みんなが頑張っている姿を見てまた刺激を受けた。ありがとう。

そしてサポーターの方々、セレモニー後、挨拶に行った際にたくさんの声援とコールありがとうございました。皆さんと一緒に戦えていることがとても心強く、1人じゃないと思わせてくれるみなさんが大好きです。

数日間の長崎帰還は本当に充実しました。そして名前は出せないけど長崎でたくさん面倒を見てくれた方達に感謝を伝えたいです。ありがとう。これからも宜しくお願いします。またみんなに会えるのを楽しみに頑張りたいと思います。

そして残り1試合。
いろんなことがあったけど、ようやくここまできた。今の現状に満足してる選手なんて誰1人いないと思うし、次が1番大事だとみんなわかっていると思う。必ず勝って、優勝して、みんなで最高の瞬間を迎えたい。応援することしかできないけど、みんなで一つになって絶対に勝ちましょう!サポーターの方々は、選手の背中をおもいっきり押せるように徳島戦、最高の雰囲気で一緒に戦いましょう。

よろしくお願いします!
全員で掴み獲るよ!

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