トピック
<2019ハワイキャンプ2日目>目標は明快「試合に出て勝つ!」の25番
「すごくよくなってきました。やっと戻ってきましたよ!」
ハワイキャンプ2日目の夕食時。ほとんどの選手が各部屋に戻ったあと、鈴木彩貴はスタッフとの会話で小気味良く話した。
沖縄キャンプ中の1月23日にV・ファーレン長崎入りが決まった鈴木は、1987年に愛知県で生まれた31歳。立命館大を卒業すると、当時JFLのブラウブリッツ秋田に加入してプロキァリアをスタート。2014年にギラヴァンツ北九州に移籍。同年は出場機会に恵まれなかったが、15年に19試合、16年に18試合出場。このころから長崎を知っていた。
「JFLの秋田のときも、北九州のときも対戦しています。2018年はベンチでしたけど長崎と対戦済みです。チームには、堅いイメージがありました。これまでは守備をしっかりやって、1-0で勝つという」
17年にはオリジナル10の1つ、横浜F・マリノスに移籍した。しかし、2年間出場機会がなく今季から長崎に移籍。ハワイキャンプから本格的にゴールキーパーの練習に参加して汗を流している。充実した日々を送っている一人だ。
「キャンプ途中からの合流ですが、手倉森(誠)監督の『型にはまらないサッカー』のチーム作りがされていると感じました。先輩が積極的にコミュニケーションを取ってくださったり、20代の若い選手たちも元気よくやっているのでバランスがいいチームだなと思います。J1昇格という明確な目標が長崎にはあって、長崎全体が今、勢いづいていると思います。町全体でやっていこうというのが見えてくるので、それは魅力的だなと思いました」
長崎の目標に鈴木自身はどう貢献するか。それは明快そのもの。
「単純に試合に出て、勝つ。それが一番です」
そのためにもハワイキャンプでしっかりと体つくりと、勘の呼び戻しは不可欠。その状況はすこぶるいいのが、冒頭で紹介したコメントに現れている。もちろん、ファンへのアピールも忘れていない。
「目つきが悪いっていわれることがあります。でも、いつでもニコニコ。試合に出場してニコニコ、勝ってニコニコ。ですから背番号は25番を選びました!」
ハワイの空の下で、ニコニコ度がさらに上がっている。