長崎は百年に一度の大きな変化を迎えつつある中、観光まちづくりや防災対策などを様々な課題に取り組まれていました。
ゼンリンとしましても地図や位置情報の力で貢献したいと考え、2020年に長崎県様・長崎市様と立地協定を締結し、研究拠点「長崎R&Dブランチ」を設立しました。
九州は「のぼせもん(=夢中になる人、情熱の多い人)」が多いと聞いていましたが、長崎の皆様も地元に誇りをもっていて、その魅力を全国に発信すべく取り組まれている人がたくさんいらっしゃいます。長崎に暮らす方々の様々な「想い」を地図上に可視化して、そのスポットを巡る周遊コースとして交通手段と合わせて提供すれば、長崎を訪れる人がまちを歩きながら魅力を理解し、また来てくれるようになるのではと考え観光サービス「STLOCAL(ストローカル)」サービスを開発しました。
ストローカルはWebとスマートフォンアプリを通じて長崎の魅力発信はもちろん、路面電車やバスの一日乗車券、観光施設をキャッシュレスで利用することができます。また、STLOCAL登録店でお食事やお買い物をしてSTLOCALアプリでクーポンを獲得すれば長崎市内と長崎空港にあるSTLOCALショップで長崎の思い出の品に交換することができます。
STLOCALの発展には地域の方々との連携は欠かせません。同じ志をもって共にサービスを創り上げる仲間作りが必要であると考えました。そんな中、我々より何周も先を行くほど長崎でビジネスを繰り広げられているV・ファーレン長崎(以下「V・ファーレン」)様や長崎ヴェルカ(以下「ヴェルカ」)様と出会うことができました。
両社で打ち合わせを行った際、STLOCALのサービスの本質である「まち歩き」から発想を得たマスコットの靴を広告枠として提案いただきました。さらに、V・ファーレン長崎と更に長崎の魅力を発信するなら、1つより2つ、サッカーだけではなくバスケもという発想で長崎ヴェルカのマスコットの靴も同時提案を受けたことがきっかけでした。
お話をしていく中で、V・ファーレンやヴェルカが長崎スタジアムシティで実現したい「地域創生」と、ゼンリンが考える「地域共創」が同じ価値観で方向性が一致したこともあり、同じ志を持つ3社でパートナーシップを結ばせていただきました。
「ながさきのまち魅力発信連携協定」の記事はこちら ▶︎
お靴のスポンサーということで気づいてくれるか心配でしたが、多くのヴィヴィくんファンによりSNSで拡散してくれました。地域の皆さんも「靴みたよ」と声をかけてくれたりと予想以上の反響がありました。
また、長崎以外に本拠地を置くゼンリンとして、地域の方々に我々の想いをどう理解していただけるかが課題となっていましたが、本パートナーシップにより我々の本気が長崎の方々に理解いただけたと感じております。
5月5日のヴィヴィくんのお誕生日に一日店長になっていただけたことはとても嬉しいです。多くのファンの方にもご来店いただけましたし、SNSを通じてSTLOCALエプロンを身にまとったヴィヴィくんが登場したため後日来店いただく方もいらっしゃいました。
今年が最後となったJリーグマスコット総選挙2023でヴィヴィくんが1位になったらSTLOCALの記者に任命するというのが話のきっかけでした。惜しくも1位は逃しましたが記者になっていただけました。初夏の暑い中での取材でしたがヴィヴィくんの視点でこれまでにない五島市の魅力をお伝えできたかと思います。
「ヴィヴィくん」の記事はこちら ▶︎
ヴィヴィくんの一日店長をきっかけにコラボ商品「ヴィヴィくんクリアファイル」を販売しました。ゼンリンが持つ長崎市の3D地図の上にヴィヴィくんが分身の術で登場しています。地図はファイルと切り離して利用可能です。今後は長崎県21市町村への商品を展開していきたいですね。
サッカーと長崎観光を楽しんでもらいたくSTLOCAL Dayとしてスポンサーさせていただきました。アプリをダウンロードしてくれた方にはオリジナルステッカーをプレゼントしたのですが、たくさんのサポーターに参加いただきました。また来場者ゲートでもSTOCAL音声を採用いただき、試合前のおもてなしから訴求できたことには感動しました。
はじめはV・ファーレンサポーターへのPRを目的に始めましたが観光サービスとなればアウェーのお客様のほうが相性がいいのではと気づきました。ホーム・アウェー両方お客様にも使っていただける中立なサービスを目指したいと考えています(笑)
長崎でどんどん新しいビジネスを繰り広げられる頼れる先輩として今まで以上に連携を深めたいと考えています。双方の持つ「地域創生」と「地域共創」という志により、長崎からイノベーションを生み出していきます。